書誌情報

自由な学びが見えてきた─サドベリー・レクチャーズ

ダニエル・グリーンバーグ[著]/大沼安史[訳]
四六判上製/316頁/1900円
ISBN978-4-8461-0801-4 C0037

 本書は、自由教育で世界に知られるサドベリー・バレー校を描いた『世界一素敵な学校』の続編ともいうべき書で、創立30周年を記念して創始者のダニエル・グリーンバーグ氏の連続講話をまとめたものです。サドベリー・バレー校の30年にわたる自由教育を回顧し、その基本理念を再検討して、「自由な学び」の本質をより鮮明な視野で捉え返しています。また、徹底した自問自答によって「サドベリー教育」の本質、「ポスト産業社会」の教育の在り方を平易で、透明な言葉使いで、見事に語っています。(2008.1)


■内容構成
 はじめに

第一講 遊びの意味
 悪しきもの、その名は……/「教育」が生んだもの/人生はハードパンチ?/「遊び」の本質を求めて
 開かれた「広い枠組」/「狭い枠組」の遊び/「好奇心」と「遊び」/「注意力」がない?……
 「進化」と「遊び」のリンク/ホイヘンスの「遊び」/「跳躍」で生まれたパソコン
 電磁波のたどった道/狭い枠組での革新=R&D/「X線」と遊んだレントゲン
 「革新」と「遊び」との対応/「余暇」と「遊び」/ソネットとコンピューター
 革新のプロセスに分け入る

第二講 主成分としての会話
 窓の外に見えたもの/「会話」って何?/モデルとモード=モードル/プラトンの「対話」
 「語象徴」の有用性/他者のモードルにリンクする/コミュニケーションの任務
 言語の同心円/言語の内円を越えて/世界理解への跳躍/逍遥し語り合う
 学びの鍵は他者の精神に分け入ること/コミュニケーションを阻む「学校」
 自由とはコミュニケーションである

第三講 親の役割とは?
 A・S・ニイルを受け止める/「学校議会」創設の意味/家族の中での親の役割
 「依存」と「独立」の自己矛盾/子への依存 親への依存/大きな干渉 小さな干渉
 小さな干渉を最小化する/親が自問すべきこと/「学校の役割」とは何か?
 デモクラシーを直接経験する/学校を維持するためなら……
 アンスクーリングの問題点/親たちの「大きな決断」
 子どもの「決断」を守り抜く

第四講 デモクラシー・モデルの重要性
 シンプルな原則を提示/明日の市民を育てる/アメリカという国の根本理念
 デモクラシーの教育はデモクラシーの学校を要求する/ユーレカ!
 エンパワーメントの重要性/自己統治の理念/自己動機/自己評価
 アメリカ・デモクラシーの起源/北アメリカに富はなかった!
 「自由」を持ち込んだイギリス人/人びとの波 個人の波
 ジェファーソンの理想を実現/卒業生の証言/毎日がエンパワーメント
第五講 その子に固有の運命を育む
 「自然」か「養育」か/「自然」放任論ではなく/子どもたちの「旅」
 時間の不在が存在する/「時間の圧制」=「発達の里程標」/「人生の時間割」?
 「内なる発達」を阻害/「今あること」の重要性/「学校」とは「環境」である
 禁じられた遊び/環境的養育/第四の環境=「サドベリー」/伝統的な「学校」による「曝し」
 全員が学ぶべき知識内容/サドベリーという学校環境/三つの基準を充たすもの
 「年齢ミックス」/ヴィゴツキーの「最近接領域」/「幅広い年齢ミックス」
 流動する「役割モデル」/十代の若者の中の「子ども」/正の「役割モデル」負の「役割モデル」
 情報源としての「年齢ミックス」

第六講 サドベリーが全員のためのものではない理由
 二十年後にようやく/自然に進化した人間の条件/荒廃した自然バランスを回復する難しさ
 文化復興としてのサドベリー/進化への適応を阻むもの/教育的な遊び?
 会話できない子どもたち/「親」という問題/引き裂かれる子ども/リスペクトされない子どもたち
 うちら対やつら/うちの子はユニークじゃない/最悪の学習障害/前向きなフィードバック
 サドベリーの贈り物/「独立不羈の子」とは/「約束の学校」

 付 録
 付録Ⅰ 日本訪問記
 付録Ⅱ 「サドベリー素描」―卒業生たちの証言
  はじめに/Ⅰ 「サドベリーで学んだこと、それは生きること」
  Ⅱ 「本当にやりたいことなら、やれば出来る……」/おわりに

訳者あとがき 解説・解題に代えて

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