●人権を守る


自由な学びが見えてきた??サドベリー・レクチャーズ

ダニエル・グリーンバーグ著/大沼安史訳
四六版上製 316頁 1900円
ISBN978-4-8461-0801-4 C0037 TRC MARK ナンバー;

 本書は、自由教育で世界に知られるサドベリー・バレー校を描いた『世界一素敵な学校』の続編ともいうべき書で、創立30周年を記念して創始者のダニエル・グリーンバーグ氏の連続講話をまとめたものです。サドベリー・バレー校の30年にわたる自由教育を回顧し、その基本理念を再検討して、「自由な学び」の本質をより鮮明な視野で捉え返しています。また、徹底した自問自答によって「サドベリー教育」の本質、「ポスト産業社会」の教育の在り方を平易で、透明な言葉使いで、見事に語っています。(2008.1)

はじめに・3

第一講 遊びの意味 13
悪しきもの、その名は……・15
「教育」が生んだもの・17
人生はハードパンチ?・19
「遊び」の本質を求めて・20
開かれた「広い枠組」・21
「狭い枠組」の遊び・23
「好奇心」と「遊び」・25
「注意力」がない?……・26
「進化」と「遊び」のリンク・27
ホイヘンスの「遊び」・28
「跳躍」で生まれたパソコン・29
電磁波のたどった道・31
狭い枠組での革新=R&D・32
「X線」と遊んだレントゲン・34
「革新」と「遊び」との対応・36
「余暇」と「遊び」・38
ソネットとコンピューター・46
革新のプロセスに分け入る・48

第二講 主成分としての会話 51
窓の外に見えたもの・52
「会話」って何?・54
モデルとモード=モードル・55
プラトンの「対話」・57
「語象徴」の有用性・59
他者のモードルにリンクする・61
コミュニケーションの任務・62
言語の同心円・63
言語の内円を越えて・65
世界理解への跳躍・67
逍遥し語り合う・69
学びの鍵は他者の精神に分け入ること・72
コミュニケーションを阻む「学校」・72
自由とはコミュニケーションである・74

第三講 親の役割とは? 77
A・S・ニイルを受け止める・78
「学校議会」創設の意味・80
家族の中での親の役割・82
「依存」と「独立」の自己矛盾・84
子への依存 親への依存・85
大きな干渉 小さな干渉・87
小さな干渉を最小化する・89
親が自問すべきこと・91
「学校の役割」とは何か?・93
デモクラシーを直接経験する・95
学校を維持するためなら……・96
アンスクーリングの問題点・100
親たちの「大きな決断」・102
子どもの「決断」を守り抜く・104

第四講 デモクラシー・モデルの重要性 107
シンプルな原則を提示・109
明日の市民を育てる・110
アメリカという国の根本理念・111
デモクラシーの教育はデモクラシーの学校を要求する・112
ユーレカ!・114
エンパワーメントの重要性・115
自己統治の理念・118
自己動機・119
自己評価・120
アメリカ・デモクラシーの起源・121
北アメリカに富はなかった!・123
「自由」を持ち込んだイギリス人・125
人びとの波 個人の波・128
ジェファーソンの理想を実現・129
卒業生の証言・131
毎日がエンパワーメント・132

第五講 その子に固有の運命を育む 135
「自然」か「養育」か・136
「自然」放任論ではなく・137
子どもたちの「旅」・139
時間の不在が存在する・141
「時間の圧制」=「発達の里程標」・142
「人生の時間割」?・143
「内なる発達」を阻害・145
「今あること」の重要性・146
「学校」とは「環境」である・147
禁じられた遊び・148
環境的養育・150
第四の環境=「サドベリー」・150
伝統的な「学校」による「曝し」・152
全員が学ぶべき知識内容・154
サドベリーという学校環境・156
三つの基準を充たすもの・157
「年齢ミックス」・158
ヴィゴツキーの「最近接領域」・159
「幅広い年齢ミックス」・161
流動する「役割モデル」・163
十代の若者の中の「子ども」・164
正の「役割モデル」 負の「役割モデル」・165
情報源としての「年齢ミックス」・168

第六講 サドベリーが全員のためのものではない理由 169
二十年後にようやく・170
自然に進化した人間の条件・171
荒廃した自然バランスを回復する難しさ・174
文化復興としてのサドベリー・175
進化への適応を阻むもの・177
教育的な遊び?・178
会話できない子どもたち・180
「親」という問題・182
引き裂かれる子ども・183
リスペクトされない子どもたち・185
うちら対やつら・187
うちの子はユニークじゃない・188
最悪の学習障害・189
前向きなフィードバック・194
サドベリーの贈り物・196
「独立不羈の子」とは・197
「約束の学校」・199

付 録 203
付録? 日本訪問記・204
付録? 「サドベリー素描」―卒業生たちの証言・209
はじめに・209/? 「サドベリーで学んだこと、それは生きること」 ・210/? 「本当にやりたいことなら、やれば出来る……」・217/おわりに・221

訳者あとがき 解説・解題に代えて・224

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