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はしがき・3
第一章 「焼却炉対策は無意味」は間違い 19
焼却炉対策でダイオキシンが減った・20
「焼却炉をどれほどいじってもダイオキシン汚染対策にはならない」は本当か・20/鵜呑みにできない環境省の「環境基準ほぼ達成」・22
ダイオキシン摂取量と母乳濃度も改善・26
ダイオキシン摂取量は二十年で三分の一に・26/十年間に母乳濃度が半減したドイツ・28
ドイツ、スウェーデンも焼却炉対策で削減・31
ドイツの廃棄物・ダイオキシン削減対策・31/焼却灰の扱いも日独両国では大きく違う・34/スウェーデンの焼却炉対策の成果・37
「ダイオキシン法」の効果と問題点・38
「ダイオキシン法」制定までの政策の経過・38/「ダイオキシン法」の内容と意義・40/「ダイオキシン法」が持つ問題点・43/「ダイオキシン法」制定の効果はOECDも高く評価・45
第二章 「汚染の主犯は農薬」は疑問 49
一九六〇〜七〇年代に深刻だった農薬汚染・50
『神話の終焉』は中西氏の農薬主犯説に依拠・50/益永・中西グループの論文と益永氏の論文は一様ではない・51/「水底の農薬由来が汚染の主犯」と見る中西氏・55/除草剤PCPとCNP散布による魚介類汚染 ・58
農薬由来主犯説と焼却由来主犯説・61
ラッペ教授の指摘から始まった中西氏の研究・61/益永・中西グループと益永氏の論文に対する批判・63/ゴミ焼却由来のダイオキシン推定量が少なすぎる・64/過去に使用禁止された農薬が今なお汚染の主犯ではない・68/ラフな仮定の使用などで曖昧な点が多い・70
「焼却は人体汚染に無関係」の中西説を覆す論文が出現・71
第三章 「焼却も塩ビも問題なし」の嘘 85
運転停止後の能勢・焼却炉データ使用は論外・86
低レベル濃度だった稼動停止三年後の大気・86/ガン死した焼却炉労働者の遺体から高濃度のダイオキシン・91
ダイオキシン汚染の主因は塩ビの焼却・95
「塩ビ焼却でダイオキシンが発生」は常識・95/塩ビの規制に取り組む欧州諸国と都市・96
塩ビを含む廃プラの焼却が最大の問題・98
プラスチックゴミを焼却するのは「早トチリ」か・98/少量の塩ビ投入で多量のダイオキシン発生は実証済み・100
ベルギーの焼却炉周辺で異常に高いガン発生率・102
焼却炉周辺でガンや呼吸器疾患が多発・102/立ち遅れたベルギーの規制・107
福岡県志免町と兵庫県宍粟郡の焼却炉汚染・109
福岡県志免町の焼却炉のひどい汚染実態・109/「日本一の汚染」と言われた兵庫県宍粟郡の焼却炉・111
所沢周辺の簡易炉・野焼きによる環境汚染・113
建設廃材などの産廃簡易焼却が集中した埼玉県西部・113/炉焼却による大気汚染に苦しむ地域住民・114/土壌汚染濃度の測定から始まったダイオキシン問題・118/住民が焼却炉使用停止を求める公害調停を申請・119
フィリピンのゴミ焼却禁止とその影響・122
ダイオキシンとディーゼル微粒子汚染で多数の死者・122/市民運動が制定に大きく関わった大気浄化法・124/世論が生んだ焼却炉規制・126/フィリピンの脱焼却と東南アジア諸国の市民運動・128
焼却炉からは多種類の有害物質が発生する・132
ダイオキシンより有害な物質も多量発生・132/必要な国民の健康を守るという考え方・134
第四章 政府のダイオキシン対策と市民運動 139
行政当局に対策着手を求め続けた市民運動・140
対策に着手しないまま十二年が経過、「汚染大国」に・140/ダイオキシン問題の市民運動の草創期・142/欧州先進国と比べて大きく立ち遅れた日本の規制・146/厚生省の対策着手と市民運動による測定データ公表・147/市民運動が文部省を動かし、学校焼却炉廃止を実現・149/カネミ油症被害者支援センターの設立・151/一九九七年の新ガイドラインが焼却炉規制の出発点・152/「ダイオキシン法」は新ガイドライン目標の前倒し・154/「ダイオキシン・関西ネット」の諸活動・155
焼却炉の大型・ハイテク化でコストが増加・155
問題の多い広域処理と焼却炉の大型・ハイテク化・155/約二十年ごとに巨額の建設費が必要な焼却炉・157/焼却炉排出濃度の常時監視方式を義務付けよう・158
理解できない市民運動・専門家への攻撃・161
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議批判・161/市民運動をなぜ一方的に中傷・批判するのか・171/ダイオキシン専門家に感謝すべきなのに・172/母乳汚染の実態をあえて知らせた専門家・177
第五章 「ダイオキシンは安全」は嘘 179
ダイオキシンの毒性を改めて検証する・180
誤解を生む「ダイオキシンは何でもない物質」・180/ダイオキシン、ダイオキシン類とは・181/超微量で障害を引き起こすダイオキシン・184/ダイオキシンの慢性毒性こそが人体に危険・186/ダイオキシンのもたらす多種多様な障害・187
猛毒の証拠が枯葉剤による深刻な被害・191
枯葉剤による疾患は多種多様・191/ツーズー病院では今も毎日二人の奇形児が誕生・194/枯葉剤作戦とは、どんな作戦だったのか・195
ダイオキシンの催奇形性―林氏の間違い・198
「ダイオキシンで奇形発生はない」の嘘・198/奇形の発生は一九七〇年代前半の研究で判明・201/枯葉剤作戦をやめさせた科学者たちの調査研究・204/「ダイオキシン散布総量が少ない」と林氏は言うが・・・・205/林氏の言う「詐欺的な因果関係」は誤り・207/ベトナム人の枯葉剤と疾患の関連は認めない・210/枯葉剤の影響と見られる先天障害児支援問題・211/「枯葉剤被害胎児の異常は普通の四〜五倍」・216/枯葉剤散布による森林破壊と土壌汚染の今・218
TDIを強化してきたWHOとEU・219
強化されたWHOの「耐容一日摂取量」・219/科学的検証抜きの批判に説得力はない・222/国民の二五〜五〇%がTDI超過摂取なのに……・223/セベソの男女出生割合にもダイオキシンの影響・225/セベソの被害を「かるい皮膚炎程度」とした渡辺氏・228/「セベソでは一人も死ななかった」という林氏の嘘・229
乳児が摂取する多量のダイオキシン・231
優先順位がトップのダイオキシン対策・231/危険信号だった母乳のダイオキシン濃度 ・232/多数化学物質摂取の複合影響を考慮すべきだ・235
第六章 新聞が「ダイオキシンは安全」を増幅 237
『神話の終焉』に好意的だった諸新聞・238
新聞の科学欄に科学的でない記事・238/新聞の書評を利用した格好の政治的主張・241/藤森氏の書評に大喜びの塩ビ工業界・243/中西準子氏は書評で「ねつ造」というが……・244/『朝日』Be On Sunday・山形浩生氏のコラム・246/評価できる『毎日』小島記者の「記者の目」・247
『神話の終焉』類似本の相次ぐ出版・250
池田清彦氏『環境問題のウソ』の問題点・250/また新たなダイオキシン規制反対論・253
障害発生の原因は枯葉剤以外にあるのか・257
第七章 「ダイオキシンで死なない」の嘘 261
カネミ油症事件で死者が出ている・262
壮絶な死を遂げたカネミ油症患者・262/カネミ油症患者の低い死亡年齢が示すもの・266
「眼やに、発疹、爪の黒変程度」の嘘・268
林氏が被害実態を調べずに書いた間違い・268/林氏の「八五パーセントが因果関係否定」は誤り・270/集団中毒を疫学的検証なく認定制度で棄却・274/八十四歳、八回の大手術の認定患者もいる・276
記述の嘘に怒る油症被害者・支援者たち・278
油症被害者が林氏の間違った記述に強く抗議・278/日弁連が油症全被害者の人権救済を勧告・285/三十五年後も血液中に残るダイオキシン類・289/枯葉剤中のダイオキシンによる死者は相当に多い・291
第八章 討論会での抗議と研究者のモラル 295
実りのあった白熱の討議・296
「農薬説はあまりにラフな仮定。再考を」と宮田氏・296/会場との意見交換・301/虚構と偏見の多い問題の本・304
問われる研究者の規範・モラル・309
「ダイオキシン猛毒論者に財務省の非難」・309/「研究者に恫喝を加える卑劣な行為」と畑明朗氏・313/『ダイオキシン 神話の終焉』の著者たちのその後・314/専門家の『ダイオキシン 神話の終焉』批判・317/科学者に行動規範はないのか・320/渡辺氏の文献引用の仕方に批判がある・322
第九章 急ぐべきゴミ焼却政策の抜本改革 325
生ゴミのコンポスト化で焼却量を減らそう・326
コンポスト化を軌道に乗せたドイツ・326/英国でも軌道に乗った生ゴミのコンポスト化・328/生ゴミを全量コンポスト化しているデンマーク・330
『ダイオキシン 神話の終焉』の問題点・331
「死ななければ対策の必要なし」は間違い・331/公害・環境汚染の防止にカネを節約しすぎるな・333/池田首相の「水俣病の原因早計論」は清浦論文の影響か・335/ダイオキシン汚染の原因論争も科学的な検証が不可欠・338/世界の潮流になりつつある予防原則の考え方・341/残留性有機汚染物質の地球汚染と対策・343/二〇〇七年六月にスタートしたEU新化学物質政策・347
「ダイオキシン国際NGOフォーラム」の開催・349
四大ダイオキシン汚染事件の被害者・研究者が参加・349/枯葉剤被害者の検診活動と障害児たちの近況・350/米国が補償している枯葉剤曝露の特定疾患・352/セベソ健康被害とモカレッリ教授の注目すべき研究・357/「毒性のない環境」を国家目標に掲げるスウェーデン・358/台湾油症被害の研究と被害者の報告・359/聴衆の胸を打ったカネミ油症被害者の報告・360/ダイオキシンの削減に毒性研究に基づく環境基準・362/EUの食品ダイオキシン基準と日本の魚の汚染状況・364/「ダイオキシン類汚染 私たちの提言」の提案・討議・367
出典注記・371
あとがき・384
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