●原発とエネルギーを考える


原発の即時廃止は可能だ

ロジェ&ベラ・ベルベオーク著/桜井醇児訳
四六判上製 272頁 2000円
ISBN978-4-8461-0710-9 C0036
 中越沖地震で柏崎刈羽原発が事故……。
 原子力発電所は、万一、重大事故になれば取り返しのつかない事態となる。稼働年数が経てば経つほどその可能性が高い。
チェルノブイリ的状況になる前になんとかする方法はないのか?
原発がなくなると電気が困るとよく言うが、実はそんなことはないのだ。原子力発電依存度が最も高い原発大国フランスで、電力消費をさほど落とすことなく、原発の即時廃止が可能であり、老朽化した原発は大事故が必至で、チェルノブイリ的事態になれば西欧は滅亡的危機となろうと説く本書は、日本にも当てはまる。(2007.8)

第1章 世界の原子力発電   9
工業諸国の原子力発電の見通し・13/アメリカの動向・14/第三版における補足(原子力発電に関する諸国の動向)・16

第2章 原発についての関連書類に見る幻想   25
放射性廃棄物についての対立意見・29/原発の巨大事故と補償・30

第3章 原子力関連の書類の向かう所は?   37

第4章 放射性廃棄物の行き詰まり   47

第5章 原子力発電の大事故   53
フランスの責任者の責任はどうなるのか?・56/チェルノブイリの衝撃・61

第6章 原子力発電の大事故と民主主義の破綻   67
事故時において原子力管理者が持つ裁量・70

第7章 原子力発電から早急に脱出する絶対的な必要性   75

第8章 フランスの電力生産   81
電力総生産(一九九五年十二月三十一日現在)・82/電力の輸出・82/原子力産業における電力の自己消費・84/非原子力による電力生産の容量・84/電気暖房と電力消費のピーク・86/化石燃料(石炭、ガス、重油)による発電・90

第9章 更新性エネルギーについての誤った議論   93
第三版の出版に際しての補足(温室効果)・94/世界の総電力生産の五%にしか過ぎない原子力発電・96/原発事故に対する極めて小額の損害賠償・97/出力の小さい太陽光発電・103/風力発電(デンマーク、アメリカ、フランス)・106/第三版の出版に際しての補足(風力発電)・109/潮力発電と木材燃焼発電・113/エネルギー消費の節約・115/電力消費の大きい電気暖房・117

第10章 原子力エネルギーと政治課題   121
NIMBYの反原発運動・124/代替エネルギーの出力は小さい・127/原子力脱出のプログラム・130/民主主義への願望をつなぐ・131

第11章 その他の問題とまとめ   133
第三版の出版に際しての補足(スーパーフェニックス廃炉の公式決定、ラ・アーグの再処理工場、MOX燃料)・157/フランスの四基の新原子力発電の稼働・163

日本語訳の出版に際してのあとがき 170
フランスの原子力発電は、現在どうなっているのか・172/フランスの原発の安全性はどうなのか?・175

訳者あとがき 180

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