●クルマ社会と交通を考える


クルマが鉄道を滅ぼした【増補版】ビッグスリーの犯罪

ブラッドフォード・C・スネル著
戸田清・他訳
四六判上製 288頁 3000円
ISBN4-8461-0622-5 C0065
鉄道やバスなどの公共交通が衰退した米国のクルマ社会はどのようにして形成されたのか? それはゼネラルモーターズ、フォード、クライスラーの三つの巨大自動車会社??ビックスリーが、競合する鉄道・バス事業への支配力を確保し、鉄道・市街電車・地下鉄・バスを自動車とトラックに強引に置き換え、利益の拡大を図ったためであった。しかも追放されたこれらの交通手段は、経済性・安全性に優れ、エネルギー節約型で、自然環境とも共存できるものであった。
 本書は、ビックスリーが社会のニーズではなく、いかに企業の目的に沿って社会を破壊してしまうのかを、実証的に明らかにする貴重な報告である。
 増補版では、米国議会への報告書である本書のよりいっそうの理解のために、ロサンゼルスなどの米国におけるクルマ公害と脱クルマ社会化への取り組みを収録した。(2006.12)

序論および調査結果の概要

第一部 競争の評価
 第一章
 産業の行動形態及び市場成果の決定要因としての市場構造
 第二章
 産業間の行動形態と市場成果の決定要因としての市場構造

第二部 陸上交通における競争
    :乗用車・トラック・バス・鉄道産業の経済分析
 第一章
 自動車産業内の競争:乗用車
 第二章
 自動車産業内の競争:トラック
 第三章
 自動車とバス・鉄道輸送のあいだの産業間競争

第三部 陸上交通の再編成:ひとつの提案
 第一章
 自動車産業の再編成:自動車およびトラック
 第二章
 バスと鉄道産業の再編成
 第三章
 再編成の機構
 第四章
 実現可能性の考察
 第五章
 実施に向けて

解説――宮嶋信夫

(原著:Bradford C. Snell, AMERICAN GROUND TRANSPORT, 1974)

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