●現代日本を読む


経済学入門コース―経済の不思議に答える―

名和隆央著
A5判並製 144頁 1900円
ISBN4-8461-0402-8 C0033 TRC MARK ナンバー;

経済は不思議なことに満ちている。市場経済では、自分中心に動いているのに、社 会的には皆がそれなりに生活している。経済成長をしているにも関わらず、失業は減 少しないし、繰り返し不況に襲われる。本書はこのような経済現象に含まれるさまざ まな不思議さをテーマにすえ、経済学の基本を分かりやすく解説する。現代の不況を 解明するための経済の入門書である。(2004.3)

まえがき

I 市場経済の社会
第1章 日本経済の現状をどう見るか
年代日本の長期不況
経済不況の長期化要因
新自由主義的経済政策
第2章 経済は何から成り立つのか
生産とは何か
人間労働の二面性
労働の生産力と生産関係
経済調整の二つの原理
第3章 市場経済とはどのような仕組みか
私的所有と市場の発生
商品交換を規制する基準
使用価値と交換価値との区別
第4章 需要供給の法則に任せて大丈夫か
需要供給の法則とは何か
商品価値は何で決まるのか
需要供給の法則と市場の不安定性
第5章 お金の持っている不思議な力
商品交換の困難と貨幣の発生
価値を表示し商品を流通させる機能
価値を保存し債務を決済する機能

II 資本主義システム
第6章 等価交換なのにお金が儲かる
前近代的資本と価値差額
賃労働者の形成と資本主義システム
剰余価値はどこから生まれるのか
可変資本と不変資本との区別
第7章 市場経済なのに企業組織が拡大する
取引コストと企業組織
チーム生産と情報コストの節約
契約説的企業論への批判
第8章 なぜ物質的豊かさを追求するのか
剰余価値を増大させる方法
生産システムの歴史的段階
第9章 どうして耐久消費財が普及するのか
大量生産とフォードシステム
多品種少量生産とトヨタシステム
第10章 給与はどうやって計算されるのか
賃銀は何で決まるのか
賃銀形態の歴史的展開
第11章 経済が成長しても失業が増える
厳しい雇用環境
失業問題のとらえ方
資本構成というとらえ方
有機的構成の高度化と失業の増大

III 資本主義的競争と所得分配
第12章 競争しているのに均衡価格が成立する
利潤率とは何か
部門間競争と均衡価格
部門内競争と市場価値
第13章 資本が増えると利潤が減る
資本利潤率の傾向的低下
反対に作用する諸要因
損益分岐点売上高比率
第14章 商人は安く買って高く売る
商人の役割とは何か
商業資本の自立化の根拠
なぜ安く買って高く売れるのか
商業マージンと流通費用
第15章 銀行はどこまでお金を貸せるのか
利子と企業者利得
商業信用の役割 銀行信用の役割
株式会社の成立
第16章 国民所得はどのように使われるのか
国民所得とは何か
消費財部門と生産財部門との連関
投資・貯蓄による所得決定理論
国民所得の成長率
日本経済のマクロ的不均衡
第17章 デフレ不況をどう克服するか
拡大再生産の社会的条件
景気変動の基本的要因
貿易黒字とドル債権の累積
デフレを克服する構造転換
経済学を学ぶ参考文献 基本用語の解説

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