●現代日本を読む


暴走を続ける公共事業

横田 一著
四六判並製 232頁 1700円
ISBN4-8461-0312-9 C0036 TRC MARK ナンバー;

諫早干拓、沖縄・泡瀬干潟埋立、九州新幹線、愛知万博、ケニアODAなど、暴走を続ける公共事業。かけ声だけの小泉改革ではムダで無意味な公共事業は止まらない。こうした事業に絡みつく竹下利権の継承者・青木幹雄や古賀誠、尾身幸次、鈴木宗男といった族議員や官僚たち……。  本書は公共事業の利権構造国家から決別しようとしている田中康夫長野県政もルポルタージュした渾身の力作!(2003.10)

はじめに 族議員の利権にメスを入れない小泉改革

第一部 小泉政権が進める無駄な公共事業
第一章 小泉政権が再開させた諫早干拓事業
●フナトたちの苦悩
●農水省旧構造改善局が変えた漁民の人生
●「旧構造改善局」という破壊集団
●「費用対効果」の作り方
●地元の人々こそ主役

第二章 九州新幹線は古賀誠元幹事長の“我田引鉄”
●新幹線できっと得する人々
●古賀誠元幹事長の言い分
●九州新幹線の新駅候補周辺で土地転売
●「地域づくり」に乗じて故郷に“誠王国”建設
●インターチェンジは道路族への論功行賞か?

第三章 尾身幸次・沖縄担当大臣が指南した泡瀬干潟埋立
●署名運動を指南した尾身幸次沖縄担当大臣
●事業推進が目玉の仲宗根陣営
●出口調査で民意を測る市民グループ
●沖縄族の君臨
●沖縄族と住民の対立構造

第四章 鈴木宗男疑惑で浮上した「ケニアの水力発電事業」  
一 疑惑のODA事業を進める外務族議員
●現地視察で疑惑を否定
●族議員の暴走を野放しにする小泉政権  
二 鈴木宗男議員の言い分
●外務官僚への電話で水力発電事業への関与を否定
●ユネスコ選挙とケニアの水力発電事業の関連性
●不可解な特別環境案件について
●『日刊ゲンダイ』の第一報  
三 恫喝による族議員支配
●怒鳴られた国際協力銀行総裁
●霞ヶ関キャリアにも「コノヤロー、テメー、バカヤロー」
●族議員の力の源泉――影響力行使の仕組み

第五章 環境標榜型バラマキ事業の愛知万博 
●環境博の関連工事で環境破壊
●万博美化の片棒を担ぐ東大教授
●詐欺紛いの愛知万博のルーツ
●トヨタのしたたかな環境戦略
●万博が進める空港・アクセス道路・ITS化の三点セット
●ITSに群がる道路至上主義者たち

第二部 「道路公団改革と郵政公社化」の挫折
第六章 道路公団改革の挫折――再開した「仏経山トンネル工事」
 
一 赤字路線建設の凍結が不可欠
●日本一通行料が高い東京湾のアクアライン
●日本一交通量が少ない北海道の`宗男道路a
●島根県の“竹下道路”
●無視される利用者の声
●道路族を抑えて改革断行を  
二 再開された「仏経山トンネル西工事」
●なぜ青木氏は逮捕されないのか
●道路族君臨の弊害 第七章 聖域だらけの郵政改革
●職員のただ働きでファミリー企業を支える利権構造
●天下り天国のファミリー企業
●「トヨタ生産方式」の導入で“粉飾改革”を演出
●郵政公社の運用の現場
●日本郵政公社は危ういメガバンク

第三部 土建国家からの決別
第八章  島根・土建王国の君臨の中で
 
一 「工事費還流システム」疑惑も浮上
●談合情報が物語る業界と政界の激突
●口利き疑惑は消えない!
●亡国の政治システム  
二 アメとムチの竹下土建王国の落日
●竹下王国を支える集票マシーン
●闘い続ける人たち
●竹下王国の惨状

第九章  土建政治から決別する長野県政  
一 県民益実現に奔走する田中康夫知事
●浅川ダム工事の中断
●車座集会という直接民主主義
●「松本・糸魚川連絡道路」が止まった  
二 「きこり講座」で建設業者の受け皿づくり
●課題山積の森林整備
●建設業者の不満と期待  
三 田中知事と小泉首相の違い
●「田中知事 対 県議」の行方
●田中知事に共鳴する人びと
●市町村合併の代替案も模索

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