●食と体の安全を考える


生命特許は許されるか

天笠啓祐/市民バイオテクノロジー情報室編著
四六判上製 200頁 1800円
ISBN4-8461-0308-0 C0036 TRC MARK ナンバー;未定
 いま、多国籍企業の間で特許争奪戦が繰り広げられている。なかでも、バイオテク ノロジーの分野では、いままでタブーとされてきた生命や遺伝子までもが特許の対 象となりつつある。私たちの生命が特定の企業によって私物化されるという異常な状 況は許されるのか? 具体的な事例をあげて解説  本書は食料や医療の分野をはじめ、生命まで及んだ特許制度による多国籍企業の 支配・弊害を、具体的な事例をあげて解説している。 (2003.8)

[内容構成]
はじめに――天笠啓祐

第1章 市場経済のなかの生命・遺伝子――天笠啓祐
生命特許とは/アメリカの知的所有権をめぐる戦略/ 多発するトラブル/スペシャル三〇一条/GATTからWTOへ 

第2章 生命を特許の対象にするな ――ショーン・マクドナー ――日本語訳/広瀬珠子
共有財産の私物化/特許制度の理論的根拠/国によって異なっていた特許法/多国籍企業を肥やす制度/クローン羊「ドリー」/最初の生命特許――チャクラバーティ判例/特許取得に走る欧米諸国  /聖書と生命特許  生命特許に反対するさまざまな声/科学・医学研究を妨げる特許制度/公的研究を私物化する企業/高額化する医療費/多国籍企業に依存する農業/バイオパイラシー(生物学的海賊行為)/世界各地で続出するバイオパイラシー/「南」を食いものにする国際法の数々/生物多様性条約/ バイオテクノロジー業界の巨大化/世界を支配するモンサント社/生命特許に歯止めを 

第3章 種子支配 ――天笠啓祐
種子支配、特許支配/種苗法改正/黄桃事件/種子企業買収/シュマイザー事件 

第4章 遺伝子特許 ――天笠啓祐
ヒトゲノム解析終了/アメリカの遺伝子特許戦略/ヒトゲノム解析とセレーラ・ショック/日本政府の対応  頻発するプライバシー侵害事件 

第5章 三〇万人遺伝子バンク計画 ――西村浩一
文部科学省がとった巧みな戦略/動き出した国家主導の巨大プロジェクト/最大の焦点はSNP情報/キーワードは医療と経済活性化 

[年表]生命特許の歴史
あとがき――遺伝子特許と市民――天笠啓祐

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