●現代日本を読む


わたしの消費者運動――野村かつ子評論集

野村かつ子著/石見 尚編 
四六判上製 328頁 2800円
ISBN4-8461-0306-4 C0036 TRC MARK ナンバー;

社会的正義をめざす消費者・市民の地球的規模の連帯は、もう一つの世界をつくる。日本の消費者運動を常にリードし、93歳にしてなおその可能性を探求している著者の生涯を懸けた思索と実践による評論集。本書は、戦中、戦後から現代まで、日本の消費者・市民運動が形成される過程の歴史的な貴重かつ生きた証言である。確かなオルタナティブを求める消費者・市民運動関係者の必読の書!(2003.5)

解説 石見尚 

第一章 良心的兵役拒否  
一 もう一つの平和への道 
二 欧州“反核パワー”の源泉――自己の良心に従った行動が底辺に 
三 コンピューターで戦争ごっこ 
四 日本はどうなっている 

第二章 多国籍企業と南北問題  
一 ネーダーの多国籍企業論――法の盲点をつく現代の怪獣 
二 第三世界からの楔――南北問題と消費者運動 
三 「菊と刀」――日本資本の進出にみる 
四 日本の経済・技術援助は何をもたらしたか――民衆の連帯こそが重要 

第三章 私の半生  
一 私を育てた総評と三池のヤマ 
二 主婦会活動の歴史と展望 
三 「わが社」と「わが家」の間――組織の呪縛から解放される日はいつか 

第四章 アメリカの市民デモクラシー  
一 アメリカの「公益事業を監視する市民の会」の活動に注目する 
二 市民の利益を守るコモン・コーズ 
三 食品安全基準の“国際整合化”をめぐるジム・ハイタワーの闘い 
四 アメリカ議会図書館騒動記 
五 八九年恐慌はどうすれば防げるか――新たな繁栄のためのポピュリストの処方箋 
六 ネーダリアンはいま米国を変えている 
七 九〇年代、環境主義に進むアメリカの市民たち 

第五章 消費者運動とはなにか  
一 消費者運動は「浪費をつくる経済」に挑戦する   ――いまこそ「買ってやらないぞ」の絶縁状をつきつけるとき 
二 個々の珠玉をつなぐ糸を紡ぎ出そう   ――八〇年代後半に求められる消費者運動の生活哲学 
三 ネッスル・ボイコット運動の教訓 
四 日本の消費者運動と国際連帯 
五 地球的規模で考え地域で行動を――独自活動の花を多様に咲かせよう 
六 アメリカにおける消費者運動の歩み 
七 新たな企業哲学求める米国の消費者運動   ――企業はパブリック・インタレストにどう応えるか 
八 地球の日(アース・デー)とは――一九七〇年から一九九〇年へ 

結びに代えて 市民が企業社会を変えていく   ――〈インタビュー〉聞きて・船瀬俊介 
付論 私の野村かつ子論 石見尚 
あとがき 
初出一覧 

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