●廃棄物問題を考える


所沢ダイオキシン報道

横田 一著
四六判並製 204頁 1800円
ISBN4-8461-0015-4 C0036 TRC MARK ナンバー;
テレビ朝日の「所沢ダイオキシン報道」ぐらい問題の本質からずれて批判・バッシングされた報道は近年あるまい。本来、野放しの焼却施設が撤去されるべきなのに、安全宣言が出されうやむやにされて、汚染は深刻化している。本書は汚染隠しの問題点を総点検する。(2001.01)

はじめに

第1章 野菜騒動勃発

  1 農家の直訴

    ダイオキシン問題の本質

    行政の対応の遅れ

    農家は最後まで残るしかない

  2 叩かれた番組

    安全宣言と久米氏の謝罪

    国会参考人招致

    お茶の生産農家の思い

    全国各地の農家の声

第2章 激論「テレビ朝日 対 日本テレビ」

  1 テレビ朝日の記者の番組回想

    回想1 所沢の汚染状況

    回想2 困難を極めたJA所沢市への取材

    回想3 海外では補償制度が当たり前

    回想4 問題の対談

    回想5 番組放送の根拠

  2 日本テレビ記者の断言「ホウレンソウはシロ」

    論点1 耐容一日摂取量(TDI)をめぐって

    論点2 行政の測定値とのギャップ

  3 テレビ朝日の取材禁止令と日本テレビの受け売り

    報道規制に走ったテレビ朝日

    調査報道で勝負しなかった日本のメディア

    日本テレビは「ホウレンソウは安全、テレビ朝日は誤報」と主張

第3章 信じていいのか安全宣言

  1 安全宣言への疑問

    独善的な安全宣言

    地元住民の違和感

    先見性のある中西準子氏の推定結果

    野菜の測定はしなかった中西教授

  2 信憑性の乏しい行政の測定値

    行政の測定値はなぜ低い

     事例 エンバイロテックの場合

     事例2 能勢町での数値操作

     事例3 大気の測定値でも粉飾決算

     事例4 竜ヶ崎の土壌の測定値

     事例5 竜ヶ崎の血液の測定値

  3 安全宣言後も続く住民運動

    公害調停で被害を訴える住民

    ハンストを断行した住民

    安全宣言に住民の怒りが爆発

    野菜も人間も長生きできない

    「焼却炉周辺の野菜は危ない」を前提にした対策を

第4章 抜本的な対策実現を阻む人たち

  1 野菜騒動の`火消し役aの中西準子教授

    テレビ朝日への損害賠償請求

    `安全宣言屋aの誕生

    濃度規制と総量規制

    焼却炉起因を抑え目にして農薬起因を突出させる非常識

    中西教授はデータの魔術師?

    塩ビ業界誌でもデタラメ記事を寄稿

    「『環境ホルモン』空騒ぎ説」もデタラメ

    「空騒ぎ」とする根拠と中西流の数字操作

    発ガンリスクは水道水と同じ

    「ゴミ焼却主因説」の否定

  2 受け売り、デッチ上げライターの日垣隆氏

    塩ビ業界誌の趣の『文藝春秋』

    「ダイオキシン猛毒説の虚構」のデッチ上げ・誤り部分

     問題箇所1 ダイオキシンの母乳汚染

     問題箇所2 長山淳哉著『しのびよるダイオキシン汚染』の恣意的引用     問題箇所3 二十年以上前の報告書を年代抜きで紹介

     問題箇所4 尾崎望氏の論文からも恣意的な切り貼り

     問題箇所5 ほら吹き作家?の常套手段

     問題箇所6 愛媛大学教授・立川涼氏の論壇も都合よく切り貼り

     問題箇所7 人体実験の勧め

     問題箇所8 ラブカナルでも表面的な見方

     問題箇所9 米軍厚木基地問題も解決か

     問題箇所10 「大型高温化」の否定だけでは不十分

終 章 調査報道の`死aと亡霊たちの復活の中で

日刊ゲンダイ書評掲載

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