はじめに
第1章 改善の見通しのない自動車交通による被害
一 ディーゼル排ガスには発ガン物質/二 自動車は最大の大気汚染源/三 自己矛盾に陥ったクルマ社会/四 自動車交通の社会的コスト
第2章 脱クルマ社会へ向かう世界
一 自動車から鉄道へ/二 脱クルマ社会化はアメリカから/三 ロスから
学んだサンフランシスコ
第3章 クルマ社会の放置を許さなくなった地球温暖化
一 地球気温上昇を警告する国際機関/二 CO2排出削減策を実施しない
日本/三 教訓に富む西欧の温暖化防止政策/四 アジェンダ21の核心/
五 CO2 削減に積極的なEU
第4章 欧米で進行する自動車交通削減
一 アメリカ交通政策の変化/二 ロサンゼルスの大気汚染と交通削減策/
三 欧州諸都市における自動車交通の削減/四 都市交通を支える仕組み
第5章 シンガポールの先進的交通体系
一 東南アジア大都市の自由放任の都市交通/二 独自の交通計画のパイオ
ニア、シンガポール/三 自動車保有、使用削減政策にいたるまで/四 シ
ンガポールの総合交通政策実現の条件は何か
第6章 環境にやさしくと矛盾する自動車業界の動き
一 RV車販売に血道をあげるメーカー/二 ディーゼル車志向へと誘導す
る自動車メーカー/三 大型化を進めた自動車メーカー/四 自動車メーカ
ーの地球環境対策/五 ぜいたくな日本の乗用車利用
第7章 地球環境に逆らって自動車道路建設
一 八〇年代に策定した巨大な自動車道路網/二 世界最高の日本の道路整
備水準/三 自動車交通の増加を保証する道路特定財源制度/四 道路建設
に群がる政治家・官僚構造/五 破産状態にある東京湾アクアライン/六
危機にある本州四国連絡道公団/七 道路建設は交通量の増加、環境悪化の
要因――英仏の政策転換
第8章 時代に逆らう日本の新交通政策
一 運輸官僚も批判する現在の政策/二 自動車業界擁護の新交通政策――
運輸政策審議会報告/三 自動車業界のために働く政治家/四 OECDの
厳しい日本の交通政策評価
第9章 尼崎公害判決とディーゼル排ガス対策の歴史
一 はじめてディーゼル排ガスによる健康被害を認めた判決/二 ディーゼ
ル排ガスによる健康被害の公表を妨げようとした環境庁/三 尼崎公害訴訟
判決後の二十一世紀運輸政策
終章 環境重視の交通計画を推進する力
一 ドイツの住民運動の経験/二 住民運動の思想からEU共通の環境政策
へ/三 新しい交通体系への転換の動き/四 孤立する日本の交通政策/五
急務となった日本の政策転換
あとがき
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